2016年7月24日日曜日

仏教用語になったサンスクリット語と、その本来の意味(4)

今回は、『Indian Deities Worshiped in Japan(日本で崇拝されているインドの神々)』

 というビデオと関連する、仏教用語になったサンスクリット語を取り上げます。

 ラクシュミーは吉祥天、サラッスヴァティーは弁財天として、

日本でも崇められているのは、日本では良く知られた事実なのですけどね。




護摩(ごま)


サンスクリット語では「ホーマ(होमः homaḥ)」 です。

ホーマという言葉は、「神に捧げる供物を火に投入して祈祷する」という意味の

動詞の原型 「フ(हु hu)」から出来た言葉です。

ヴェーダで教えられている祈祷の方法のほとんどは、この火の儀式です。



いまでも、私が住んでいるアシュラムではこの神聖なホーマが毎朝行われています。

ホーマの定義は、「デーヴァターに向けて、マントラを通して、

火の中に、ギー(精製バター)などを手放す(自分のものを、他に与える)という形の儀式」

 देवतोद्देशेन वह्नौ मन्त्रद्वारा घृतादित्यागरूपे

とはっきり決められています。




閻魔(えんま)


日本では、死んでから面接する神様のようですが、

ヴェーダの文化では、お迎えに来る神様です。

サンスクリット語では「ヤマ(यमः [yamaḥ])」 です。


この度の人生で割り振られたカルマ(プラーラブダ・カルマ)の中で

経験するべきことを全て経験した時が、お約束の時間です。

自由意思の乱用による、自分を傷つける行為(不摂生や自暴自棄、自殺など)をしたら、

お約束の時間が早まります。

時間(カーラ)がくると、お迎えにやってくるのが、ヤマ・ラージャ、そうヴェーダ版、死神です。


語源は、ヨーガ・スートラのサーダナ・パータに出てくる、ヤマ・ニヤマのヤマと同じです。

動詞の原型「ヤム(यम् yam)」には、「制御する、制限する」という意味があります。

時間通りにぴったりやってくるのですね。


カタ・ウパニシャッドでは、死神ヤマは、

ブランマ・ヴィッディヤーを少年ナチケータスに教える先生役で登場します。


「ヤマ」は男性名詞なので、第一格単数で活用すると、「ヤマハ」。

ホンダやスズキと並んで、インドで大人気のヤマハの二輪車も、

インドの滅茶苦茶な交通の中で、死神ヤマの手先になっています。

今回はこれくらいで!



<< 目次へ戻る <<


仏教用語になったサンスクリット語と、その本来の意味(1)

阿吽(あうん)、阿伽/閼伽(あか)、
阿闍梨(あじゃり)、阿修羅(あしゅら)







仏教用語になったサンスクリット語と、その本来の意味(2)

阿僧祗(あそうぎ)、尼(あま)、阿羅漢(あらかん)、

刹那(せつな)僧伽(さんが)



http://sanskrit-vocabulary.blogspot.in/2015/12/blog-post.html
不動明王 & シヴォーハムとは 

仏教用語になったサンスクリット語と、その本来の意味(3)







Medhaみちかの関連サイト

人気の投稿(過去30日間)