サンスクリット語の表記について

サンスクリット語の表記


サンスクリット語は口伝の言語なので、

サンスクリット語用に決まったリピ(表記文字)は、原則的にはありませんが、

1.デーヴァナーガリー』と呼ばれる文字と、

2.ローマ字を使った『IAST(国際標準サンスクリット表記法)』が一般的です。


こちらも:サンスクリットを習い始めた人に、どうか知って欲しいあれこれ

デーヴァナーガリー


サンスクリットのみならず、ヒンディーやマラティ、そしてネパーリでも使われています。

ゆえに、北インドを旅行する前に、デーヴァナーガリーを少しでも知っておけば、

旅行している間に目に入って来るデーヴァナーガリーで自然に練習が出来て、一石二鳥です。


サンスクリット語のローマ字表記法

サンスクリット語の音が正確に表記できればいいだけなので、
「トランスリタレーション」(transliteration)と呼ばれる、ローマ字を活用した表記法でも十分です。


サンスクリット語のローマ字表記法にも何種類かあります。


・ IAST 国際規格化された一般的な表記
通常のローマ字アルファベットの上下にアクセントマークを用いて、サンスクリット語の音を表した方法。
最近はUnicodeが普及し、これが最も一般的で正確。
このブログで使っているローマ字表記、そして私の著書も全て、この国際規格に準じています。
 
 
・ HK/KH方式
Hとはハーバード、Kは京都の略。
アクセントマークを一切用いず、ASCII文字だけで正確に表記できるので、ファイルの名前を付ける時には役立つかも知れませんが、見た目が悪く(それは重要じゃない?)、今では時代遅れになっています。


「トランスリタレーション」(transliteration)でも十分、とはいっても、文献を勉強していくのなら、原本はデーヴァナーガリーで書かれている事が殆どなので、デーヴァナーガリーが読めなければ、原本の勉強は出来ないのが現状です。


学者や研究者と呼ばれる人でも、デーヴァナーガリーを心地よく読む事が出来無いゆえに、あやふやな翻訳を頼りにして勉強しているのが実情のようですね。



サンスクリットの表記文字を勉強するのにも、
良い学習教材が無い!
と常日頃思っていたので、自分で作りました。


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