2015年1月6日火曜日

39.カイラーサ(कैलासः [kailāsaḥ])- マウント・カイラーシュ、カイラーサ山

कैलासः 
[kailāsaḥ] 

masculine - マウント・カイラーシュ、カイラーサ山


ヴィシュヌ神の住居がヴァイクンタであるように、

シヴァ神の住居はカイラーサです。

シヴァ一家が住む、カイラーサ山

インド聖地巡礼の道のり


ヴァイクンタはこの地球上に無いので、

死んでからじゃないとヴァイクンタには行けません。

ヴィシュヌ派の巡礼地は108あって、それぞれにランクがついているそうです。

もちろんナンバーワンは、ヴァイクンタですが、なんせ天国なので、

生きているうちにいける巡礼地のナンバーワンは、ナンバーツーの”バドリナート”だそうです。

さすがヴェーダの国、インド。この世とあの世の境がごっつ適当!

バドリナートは、私の故郷リシケシから車で一日かけて行ける場所ですが、

そこまでの道のりは、崖を削って作ったくねくねした細い山道で、

運転手たちが向こう見ずに車を飛ばしまくっています。

リシケシからバドリナートの道のりはずっとこんな感じ。

いつ対向車と正面衝突しても、道から逸れて崖から落ちてもおかしくないまま、

バドリナートに到着するのが先か、ヴァイクンタに到着するのが先か?

と、まさに、12時間のスリリングな道のりです。

道のりの間ずっと、マントラを唱え続けたりしながら、

嫌でも、神様のこととか、人生のこととか、いろいろ考えてしまいます。

さすがヴェーダの国、インド。皆がスピリチュアルに向かうように、

あちらこちらすべてに仕掛けが仕込んであるんだなぁ。

おっと、シヴァ神のカイラーサから、ヴィシュヌ神のヴァイクンタに話が逸れてしまった。

カイラーサの道のりは、もっとハードです!


聖地カイラーサ(マウント・カイラシュ)への道のり


現在は中国領です。チベットより、もっともっと奥のヒマラヤ山脈の一部です。

でも、この世にあるので、今回の人間の体の中で生きているうちに行ける場所ですよ。

生きている間に行って帰ってこれる天国です。

ちなみに、ヴェーダが教えるには、天国というところは、行ってもいいけど、

どうせまた帰ってこなければならない場所なんですよ。

あんまり気軽に行ける感じではない

ネパールのカトマンドゥから、ジープとコックさんを雇って、

2週間かけて行って帰ってくるツアーで、お一人様20万円くらいかかるそうです。

ヘリコプターを使えば、10日間で往復出来るそう。

道のりです。ご参考までに。

カイラーサ山の頂上には、ॐ(オーム)が見えるのだそう。

「ॐ」が見えた?

シヴァ神のもう一つの住処


しかし、シヴァ一家は、一年の半分くらいは、カーシー(ヴァラナシ)の、

ヴィシュワナータ・テンプルという、外国人は入れないヒンドゥー寺院に住んでいらっしゃるそうです。

夏はカイラーサ、冬はヴァラナシなのかなぁ。と想像してしまいますが、

ちゃんとした日程はないそうです。

まぁ、どの時間にも、どの場所にも、在るもの全ては、パールヴァティーの表れだし、

すべての時間と空間に、存在を与えて支えているのはシヴァだし、

それはつまり、すべての時間と空間を対象化している、意識という主体、

つまり、「今」「ここ」にいる自分のことなんですが。





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サムサーラ=今の自分では無い自分になろうと頑張り続けること
それからの自由がモークシャ、カイヴァッリャ







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