多くの人に、サンスクリット語に親しみを持ってもらえるようにと、
英語・フランス語と音が似ている単語を集めています。
今回は第2回です。では、enjoy~!
「歯」は、サンスクリット語で、ダンタ(danta)、
フランス語で、ドン(dent)
英語でも、デンタル(dental)、デンティスト(dentist)という言葉になっていますね。
サンスクリット語の「ドヴァール/ドヴァーラ(dvār/dvāra)」 は、
「門、戸口、通路」という意味で、活用して「~を通して」という意味で良く使われます。
これを英語でいうと、、、そう、ドアー(door)ですね。
ハリドワールはまさに、ハリ(神への)ドワール(入口)です。
ハリドワールから始まって、ガンガーの上流に沿って、
リシケシ、ウッタラカーシー、ヒマラヤ、、、と、どんどんあちらの世界に近づいて行くのです。
ゆえに、ハリドワールは、こちらの世界からあちらの世界の玄関口という訳です。
マハーバーラタでも、パーンドゥ五兄弟が天国への道として、
ヒマラヤへと登って行くと言う話があります。
「神」という意味の、
サンスクリット語で、神々を表す、デーヴァ(deva)は、
イタリア語で、ディーヴォ/ディーヴァ(divo/diva)(男性/女性)となって、
英語でもそのまま使われていますね。divine とかも同じ語源でしょうね。
ラテン語では神は、デオ(deo)
フランス語: dieu スペイン語:dios
そこから、神学(テオロジー theology)、無神論者(アテイスト atheist)
まで続けても大丈夫かと。
ちなみに、無神論者(アテイスト atheist)の始めには、
否定の接頭辞「ア」が付いていますね。
これもサンスクリット語と同じです。ヒムサー/アヒムサー、ダルマ/アダルマとか。
スペイン語では気軽に「アディオス!(adios)」って言ってますが、
意味は、「神様のところで!(at the Godって感じですか。)」と、
死んでから会いましょう!となりますね。
神様のところは死んでからしか行けないという信仰を持っていることが前提ですが。
そのあたり、フランス語は、「アディュ、、、(adieu)」は、「別れ」って感じで使われていると思います。
日本語の「さよなら、、、」という感じでしょうか。
話はさらに逸れて、インドで一番よく知られている日本語は、
「サヨナラ!」です。
昔インドで、「Love in Tokyo」という映画が流行して、そのテーマソングだったそうです。
初対面の人々から、開口一番、「サヨナラ!」と笑顔で言われるのは、ちょっと複雑。
「火」という意味の、アグニ(agni)は、
英語で「着火」という意味の、イグニション(ignition) となっている、
というのを、昔日本のニュースで読んだことがあります。
「中間」という意味の、
サンスクリット語で、「中間」は、
マッディヤマ(madhyama)
同じ意味の英語は、ミドル(middle)
「止まる、動くのを止める」という意味の、
サンスクリットの動詞の原型、「スター(sthā)」 は、
station, stop, stay などと意味も形も近いですね。
フランス語やスペイン語でも同じような感じです。
「死ぬ」 という意味のサンスクリットの動詞の原型は、
「mṛ」 です。カタカナは苦しいけど、「ムル」か「ムリ」でしょうか。なんか無理!がありますね。
そこから「ムリッティユ(mṛtyu)死神」、「マラナ(maraṇa)死」、
そして「アムリタ(amṛta)不死」などといった言葉が生まれます。
フランス語の動詞の原型は「mourir」です。
「死んだ」という過去分詞は、それぞれ「mṛta」(梵)、 「mort」(仏)ですね。
英語でも、「mortal(死にゆく者)」、「immortal(不死の)」、
「murder(殺人)」とかになりますね。
「掴む」という意味のサンスクリットの動詞の原型は、
「グラフ(grah)」 で、英語ではgrabですね。
経験の場所である「ローカ(loka)」も、
英語のlocation, locus と関係してそうですね。
あと、名詞の後ろに付けて、「~的」という言葉を作る、
接尾語のik (ठक्/ठञ्) は、英語の~ic と、意味も形も同じですね。
ロマンティック、オートマティック、システマティック、シメントリック
先にも述べましたが、名詞の前に付けて、「非~、無~、反~」といった言葉を作るときには、
サンスクリット語では、否定を表す「a/an」を付けて表現することが出来ます。
英語でも、先に見たように、同じことが起きる場合もあります。
左右対称は、シメントリー(symmentry)
左右非対称は、アシメントリー(asymmentry)
共感は、シンパシー(sympathy)
非共感は、アパシー(apathy)
でも、英語では、ロジカル/イロジカルとかのように、in/im, antiとかの方がよく見られますね。
そういえば、アシュラムのお向かいの工場で、
バナナの葉などの自然廃材を科学的に加工して、エコな製品開発をしている、
通称・バナナ博士は、こういうの好きだった、と思い出して、
博士にいきなり電話をかけて、今思いつくのだけでいいから教えて!
と頼んでみました。とても快く返答していただきました。
こちらからは、バナナ博士コーナーです。
ます、「能力のある」という意味の、「サマルタ(samartha)」は、
英語では、、、「スマート(smart)」だそうです。
(正直これはちょっとどうかな~。。सम् + अर्थ だからね。。。)
南極は英語で「antarctic」ですが、発音が似ているサンスクリット語に、
「antardik」(反対のantar方向diś)というのがあります。
ちなみに、arctic/antarcticの語源はラテン語という推測があります。
腹部はサンスクリット語で「ウダラ(udara)」、英語で「udder」。
ガネーシャ神の名前のひとつに、ランボーダラというのがありますね。
ランバ=長い、前に出た ウダラ=お腹、という意味です。
歳をとることや、老化という意味のサンスクリット語は、「ジャラー(jarā)」です。
それの研究をする学問は、「ジェロントロジー(gerontology)」と呼ばれます。
動詞の原型、「パール(pāl)」は「守る」という意味です。
牛飼いのクリシュナの名前のひとつが、ゴーパーラですね。
ゴー(牛)を守る人(パーラ)です。
そういえば、クリシュナ(kṛṣṇa)も、クライスト(Christ キリスト)の語源とか言いますよね。
守るという意味繋がりから見ると、ポリス(police)があります。
そして、城塞などで守られている都市や街は、ポリス、メトロポリスと呼ばれますね。
明日は、数詞や代名詞を中心に、システマッティックに紹介しようと思っています。
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関連記事: ジャングルはサンスクリット語だった!?
英語・ラテン系言語に似ているサンスクリット語 その1
英語・フランス語と音が似ている単語を集めています。
今回は第2回です。では、enjoy~!
「歯」は、サンスクリット語で、ダンタ(danta)、
フランス語で、ドン(dent)
英語でも、デンタル(dental)、デンティスト(dentist)という言葉になっていますね。
ヒマラヤの麓、スピリチュアルな世界への玄関口、ハリドワール |
サンスクリット語の「ドヴァール/ドヴァーラ(dvār/dvāra)」 は、
「門、戸口、通路」という意味で、活用して「~を通して」という意味で良く使われます。
これを英語でいうと、、、そう、ドアー(door)ですね。
ハリドワールはまさに、ハリ(神への)ドワール(入口)です。
ハリドワールから始まって、ガンガーの上流に沿って、
リシケシ、ウッタラカーシー、ヒマラヤ、、、と、どんどんあちらの世界に近づいて行くのです。
ゆえに、ハリドワールは、こちらの世界からあちらの世界の玄関口という訳です。
マハーバーラタでも、パーンドゥ五兄弟が天国への道として、
ヒマラヤへと登って行くと言う話があります。
ヴィシュヌ神、シヴァ神、ブランマー神 |
「神」という意味の、
サンスクリット語で、神々を表す、デーヴァ(deva)は、
イタリア語で、ディーヴォ/ディーヴァ(divo/diva)(男性/女性)となって、
英語でもそのまま使われていますね。divine とかも同じ語源でしょうね。
ラテン語では神は、デオ(deo)
フランス語: dieu スペイン語:dios
そこから、神学(テオロジー theology)、無神論者(アテイスト atheist)
まで続けても大丈夫かと。
ちなみに、無神論者(アテイスト atheist)の始めには、
否定の接頭辞「ア」が付いていますね。
これもサンスクリット語と同じです。ヒムサー/アヒムサー、ダルマ/アダルマとか。
スペイン語では気軽に「アディオス!(adios)」って言ってますが、
意味は、「神様のところで!(at the Godって感じですか。)」と、
死んでから会いましょう!となりますね。
神様のところは死んでからしか行けないという信仰を持っていることが前提ですが。
そのあたり、フランス語は、「アディュ、、、(adieu)」は、「別れ」って感じで使われていると思います。
日本語の「さよなら、、、」という感じでしょうか。
話はさらに逸れて、インドで一番よく知られている日本語は、
「サヨナラ!」です。
昔インドで、「Love in Tokyo」という映画が流行して、そのテーマソングだったそうです。
初対面の人々から、開口一番、「サヨナラ!」と笑顔で言われるのは、ちょっと複雑。
「火」という意味の、アグニ(agni)は、
英語で「着火」という意味の、イグニション(ignition) となっている、
というのを、昔日本のニュースで読んだことがあります。
「中間」という意味の、
サンスクリット語で、「中間」は、
マッディヤマ(madhyama)
同じ意味の英語は、ミドル(middle)
「止まる、動くのを止める」という意味の、
サンスクリットの動詞の原型、「スター(sthā)」 は、
station, stop, stay などと意味も形も近いですね。
フランス語やスペイン語でも同じような感じです。
「死ぬ」 という意味のサンスクリットの動詞の原型は、
「mṛ」 です。カタカナは苦しいけど、「ムル」か「ムリ」でしょうか。なんか無理!がありますね。
そこから「ムリッティユ(mṛtyu)死神」、「マラナ(maraṇa)死」、
そして「アムリタ(amṛta)不死」などといった言葉が生まれます。
フランス語の動詞の原型は「mourir」です。
「死んだ」という過去分詞は、それぞれ「mṛta」(梵)、 「mort」(仏)ですね。
英語でも、「mortal(死にゆく者)」、「immortal(不死の)」、
「murder(殺人)」とかになりますね。
「掴む」という意味のサンスクリットの動詞の原型は、
「グラフ(grah)」 で、英語ではgrabですね。
grasp = 掴むこと |
経験の場所である「ローカ(loka)」も、
英語のlocation, locus と関係してそうですね。
あと、名詞の後ろに付けて、「~的」という言葉を作る、
接尾語のik (ठक्/ठञ्) は、英語の~ic と、意味も形も同じですね。
ロマンティック、オートマティック、システマティック、シメントリック
先にも述べましたが、名詞の前に付けて、「非~、無~、反~」といった言葉を作るときには、
サンスクリット語では、否定を表す「a/an」を付けて表現することが出来ます。
英語でも、先に見たように、同じことが起きる場合もあります。
左右対称は、シメントリー(symmentry)
左右非対称は、アシメントリー(asymmentry)
共感は、シンパシー(sympathy)
非共感は、アパシー(apathy)
でも、英語では、ロジカル/イロジカルとかのように、in/im, antiとかの方がよく見られますね。
そういえば、アシュラムのお向かいの工場で、
バナナの葉などの自然廃材を科学的に加工して、エコな製品開発をしている、
通称・バナナ博士は、こういうの好きだった、と思い出して、
博士にいきなり電話をかけて、今思いつくのだけでいいから教えて!
と頼んでみました。とても快く返答していただきました。
こちらからは、バナナ博士コーナーです。
ます、「能力のある」という意味の、「サマルタ(samartha)」は、
英語では、、、「スマート(smart)」だそうです。
(正直これはちょっとどうかな~。。सम् + अर्थ だからね。。。)
南極は英語で「antarctic」ですが、発音が似ているサンスクリット語に、
「antardik」(反対のantar方向diś)というのがあります。
ちなみに、arctic/antarcticの語源はラテン語という推測があります。
腹部はサンスクリット語で「ウダラ(udara)」、英語で「udder」。
ガネーシャ神の名前のひとつに、ランボーダラというのがありますね。
ランバ=長い、前に出た ウダラ=お腹、という意味です。
歳をとることや、老化という意味のサンスクリット語は、「ジャラー(jarā)」です。
それの研究をする学問は、「ジェロントロジー(gerontology)」と呼ばれます。
動詞の原型、「パール(pāl)」は「守る」という意味です。
牛飼いのクリシュナの名前のひとつが、ゴーパーラですね。
ゴー(牛)を守る人(パーラ)です。
そういえば、クリシュナ(kṛṣṇa)も、クライスト(Christ キリスト)の語源とか言いますよね。
守るという意味繋がりから見ると、ポリス(police)があります。
そして、城塞などで守られている都市や街は、ポリス、メトロポリスと呼ばれますね。
明日は、数詞や代名詞を中心に、システマッティックに紹介しようと思っています。
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英語・ラテン系言語に似ているサンスクリット語 その1