उमा
[umā]
このブログ初の女性名詞です。
シヴァの伴侶、と言うよりもシヴァの半分、
と言うよりもシヴァと全く離れていない存在の女性です。
「ウ」は、シヴァ、パラメーシュワラを指します。
「マー」は、シャクティを表します。
「ウ」の「マー」で、「ウマー」です。
ओः मा, इति उमा। [oḥ mā, iti umā|]
女性というのは、シャクティ(शक्तिः [śaktiḥ] )の象徴です。
ここに在るもの全てを生み出し、動かし、
そして破壊する事により可能性の形に変えていく、
その「力」を、シャクティと呼びます。
存在するものは、あらゆる属性も持たない、
それゆえに、たった一つのアートマンだけなのに、
無数の事象が表現され続けているのは、
このウーマン・パワー、シャクティの仕業です。
しかし、このシャクティは、それ自体の存在を有していません。
彼女の存在は、完全にシヴァという存在に頼っているのです。
それゆえに、シヴァと全く離れていないのです。
シヴァ自体では何も表現することも、知ることも出来無いので、
シャクティは、シヴァの「Better Half」です。
そして、この2人が揃って、この宇宙が生まれるので、
シヴァとシャクティは、この宇宙の両親です。
ヒンドゥーの神様が皆既婚者なのは、この事に所以しているのです。
シャクティには様々な側面があり、それに従って、
「カーリー」、「パールヴァティ」等、様々な名前で呼ばれます。
この「ウマー」という名前は、
シャクティの中でも、「知識のシャクティ」としての側面を代表しています。
ケーナ・ウパニシャッドの最後の方に、ウマーが登場します。
ウマーは知識の象徴として、光り輝く女性という姿で、
インドラ神の前に現れて、ブランマンの知識を乞う彼に、教えを与えます。
サンスクリット語では、知識、特にブランマンの知識を表す言葉は、
ヴィッディヤー、ウパニシャッド、シュルティ、etc...
ほとんどが女性形です。
反対に、知識を必要としている個人を表す言葉は、
ジーヴァ、プルシャ、アートマン、ムムクシュ、
そうですね、ほとんどが男性形です。
何だか象徴的ですね。
日中日夜、身体を酷使する苦行に励み出します。
それを心苦しく見守っている母親が、
「ウ(もう)、マー(止めて)!」
と言ったのが、彼女の名前になったそうです。
「ウマー」を分解して書くと、
「U」「M」「A」
ですね。
これを、並べ替えると、
「A」「U」「M」
になった!
3つ合わせて表記すると「ॐ」。それは、ブランマンの名前です。
= उमा [umā] (ウマー)が使われている文献 =
ケーナ・ウパニシャッド3章12節
これは、上でみました。
3章の話はとても面白く、深いので、また機会があれば、意味を紹介したいです。
उमा [umā] (ウマー)の ईशः [īśaḥ] (イーシャ、司る人)で、उमेशः [umeśaḥ](ウメーシャ)
グナのサンディが掛かってますね。
<< 前回の言葉 9.उदकम् [udakam] - ウダカ
水の神様「ヴァルナ」、お風呂のマントラなど。
次回の言葉11.ルタ(ऋतम् [ṛtam])>>
真実という意味のサンスクリット語の単語です。
[umā]
feminine - ウマー(パールヴァティの別称)
このブログ初の女性名詞です。
シヴァの伴侶、と言うよりもシヴァの半分、
と言うよりもシヴァと全く離れていない存在の女性です。
「ウマー」の語源 その1:
「ウ」は、シヴァ、パラメーシュワラを指します。
「マー」は、シャクティを表します。
「ウ」の「マー」で、「ウマー」です。
ओः मा, इति उमा। [oḥ mā, iti umā|]
シャクティ
女性というのは、シャクティ(शक्तिः [śaktiḥ] )の象徴です。
ここに在るもの全てを生み出し、動かし、
そして破壊する事により可能性の形に変えていく、
その「力」を、シャクティと呼びます。
存在するものは、あらゆる属性も持たない、
それゆえに、たった一つのアートマンだけなのに、
無数の事象が表現され続けているのは、
このウーマン・パワー、シャクティの仕業です。
シャクティの存在は、シヴァに頼っている
しかし、このシャクティは、それ自体の存在を有していません。
彼女の存在は、完全にシヴァという存在に頼っているのです。
それゆえに、シヴァと全く離れていないのです。
シヴァ自体では何も表現することも、知ることも出来無いので、
シャクティは、シヴァの「Better Half」です。
そして、この2人が揃って、この宇宙が生まれるので、
シヴァとシャクティは、この宇宙の両親です。
ヒンドゥーの神様が皆既婚者なのは、この事に所以しているのです。
シャクティには様々な側面があり、それに従って、
「カーリー」、「パールヴァティ」等、様々な名前で呼ばれます。
この「ウマー」という名前は、
シャクティの中でも、「知識のシャクティ」としての側面を代表しています。
知識の象徴、女神ウマー
ケーナ・ウパニシャッドの最後の方に、ウマーが登場します。
ウマーは知識の象徴として、光り輝く女性という姿で、
インドラ神の前に現れて、ブランマンの知識を乞う彼に、教えを与えます。
サンスクリット語では、知識、特にブランマンの知識を表す言葉は、
ヴィッディヤー、ウパニシャッド、シュルティ、etc...
ほとんどが女性形です。
反対に、知識を必要としている個人を表す言葉は、
ジーヴァ、プルシャ、アートマン、ムムクシュ、
そうですね、ほとんどが男性形です。
何だか象徴的ですね。
「ウマー」の語源 その2:
まだうら若い少女パールヴァティが、
シヴァのハートをゲットして、お嫁さんになりたいと強く願うようになり、
日中日夜、身体を酷使する苦行に励み出します。
それを心苦しく見守っている母親が、
「ウ(もう)、マー(止めて)!」
と言ったのが、彼女の名前になったそうです。
「ウマー」の語源 その3:
「ウマー」を分解して書くと、
「U」「M」「A」
ですね。
これを、並べ替えると、
「A」「U」「M」
になった!
3つ合わせて表記すると「ॐ」。それは、ブランマンの名前です。
= उमा [umā] (ウマー)が使われている文献 =
ケーナ・ウパニシャッド3章12節
これは、上でみました。
3章の話はとても面白く、深いので、また機会があれば、意味を紹介したいです。
ちなみに、「ウマー」を使ったシヴァの名前集:
उमा [umā] (ウマー)の ईशः [īśaḥ] (イーシャ、司る人)で、उमेशः [umeśaḥ](ウメーシャ)
グナのサンディが掛かってますね。
उमा [umā] (ウマー)の पतिः [patiḥ] (パティ、主人)で、उमापतिः [umāpatiḥ](ウマーパティ)
उमा [umā] (ウマー)の कान्तः [kāntaḥ] (カーンタ、愛されてる人)で、उमाकान्तः [umākāntaḥ](ウマーカーンタ)
水の神様「ヴァルナ」、お風呂のマントラなど。
次回の言葉11.ルタ(ऋतम् [ṛtam])>>
真実という意味のサンスクリット語の単語です。