2014年4月6日日曜日

22.カマラ(कमलम् [kamalam] ) - 蓮(はす)

कमलम्
[kamalam] 


neuter - 蓮(はす)



泥水の中で育ちながら、全く触れられていない。

テンプルでの仕事の私のお気に入りは、蓮の花を開く事。

今日開けた蓮の花。

Untouched by any dirt


「Lotus」の同義語は、沢山あります。

下の英梵辞典で、「Lotus」を検索してみてください。
http://spokensanskrit.de/

ヴェーダーンタの文献にも、蓮の花を指す言葉は頻繁に登場します。

沢山ある蓮の同義語の中で、ヴェーダーンタの文献で見かける言葉を

ピックアップしてみました。

पद्मम् [padmam] - パドマ

蓮華座はパドマーサナと言いますね。パドマが蓮で、アーサナが座です。

パドマーサナスティタ
パドマ=蓮
アーサナ=座
スティタ=~いる

蓮華座を組んでいるのではなく、蓮の上に座っている人のことを、
パドマーサナスティタと呼ぶのですね。

例えば、全ての学問・芸術の神様、サラスワティ。





富の神様、ラクシュミーも、
パドマーサナスティター(女性形だから、最後が長音になる)。

手にパドマを持っているから、
「パドミニー」(パドミーの女性形)とも呼ばれます。

もしくは、「カマラー」と、最後の音を女性形として長音にしても、ラクシュミーの意味になります。




パドマ・ナーバ

ナービとは、おへそのこと。
おへそ(ナービ)からパドマ(蓮)が出てるのは、、、

ヴィシュヌですね。

ヴィシュヌも手にパドマを持っているから、
「パドミー」とも呼ばれます。



この絵をみて、このシュローカを思い出しました。

शान्ताकारम्  シャーンターカーラム ― リラックスした(シャーンタ)姿(アーカーラ)
भुजगशयनम् ブジャガシャヤナム ― コブラ(ブジャガ)がベッド(シャヤナ)
पद्मनाभम् パドマナーバム ― 上で見ましたね。
सुरेशम् スレーシャム ― 神々の(スラ)長(イーシャ
लक्ष्मीकान्तम् ラクシュミーカーンタム ― ラクシュミーの愛されている夫(カーンタ)
कमलनयनम् カマラナヤナム ― カマラ(蓮)のような目(ナヤナ)をしている

今日の単語、「カマラ」が入ってますね。

योगिभिर्ध्यानगम्यम् ヨーギビルディヤーナガムミャム ー ヨーギー達によって熟考により理解できる
वेन्दे विष्णुम् ヴァンデー ヴィシュヌム ― そんなヴィシュヌを崇拝します。
भवभयहरम् バヴァバヤハラム ― サムサーラ(バヴァ)の恐れ(バヤ)を取り除く者(ハラ)
सर्वलोकैकनाथम् サルヴァローカイカナータム ― 全ての(サルヴァ)世界の(ローカ)唯一の(エーカ)主(ナータ)


अम्बुजम् [ambujam] - アムブジャ 
アムブは水のこと。ジャとは、そこから生まれた者のこと。

पङ्कजम् [paṅkajam] パンカジャ
パンカとは、汚い水のこと。
北インドでは、パンカーチという名の人が多いですが、「汚い水から生まれた者」って意味なんですね。

सरोजम् [sarojam] サロージャ
सरसिजम् [sarasijam] サラシジャ
サラスとは水のこと。どちらも水から生まれた者という意味。

सरोरुहम् [saroruham] サロールハ
सरसीरुहम् [sarasīruham] サラシールハ
ルハとは育つという意味。水の中で育つ者。

उत्पलम् [utpalam] ウッパラ

अरविन्दम् [aravindam] アラヴィンダ

全部素敵な響きの言葉ばかりですね。



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