2014年3月19日水曜日

20.アウシュニャ(औष्ण्यम् [auṣṇyam])- 熱、暑さ

औष्ण्यम् 
[auṣṇyam] 

neuter - 熱、暑さ





この言葉も、ऐश्वर्यम् [aiśvaryam] - アイシュワリヤ と同じように、

名詞から派生した言葉です。

もとの名詞は、उष्ण [uṣṇa] (ウシュナ)と言って、「暑い、熱い」という意味です。

そこに、「ष्यञ् [ṣyañ] 」(~である事)という接尾語が付いて、

औष्ण्यम् [auṣṇyam] - アウシュニャ、という言葉に成るのです。

縦書き筆算で見てみましょう。

उष्ण [uṣṇa]  + ष्यञ् [ṣyañ]
(熱い)   (という事)
उष्ण [uṣṇa]  + य [ya]                     まず、接尾語の記号が落ちる。
औष्ण [auṣṇa] + य [ya]                     そして、名詞の最初の母音がヴリッディに変わる。
औष्ण् [auṣṇ]   + य [ya]                     名詞の最後の母音が落ちる。

औष्ण्य [auṣṇya]                                        アウシュニャの出来上がり。

 **「ヴリッディ」とは**


आ [ā], ऐ [ai], औ [au] の3つの音です。

元の形であるउष्ण [uṣṇa] の उ [u] は、唇(オーシュタ)から発音される「オーシュティヤ」の音です。

3つあるヴリッディの音の中で、

喉(カンタ)と、唇(オーシュタ)とを使って発音される「カンタ・オーシュティア」である、

औ [au](アウ)の音が一番近いので、

 उ [u] が、औ [au] に変わるのです。

   ******

「ष्यञ् [ṣyañ] 」(~である事)という接尾語で終わっている単語は全て、中性名詞と決まっているので、

औष्ण्य [auṣṇya]  (アウシュニャ)の活用は、

औष्ण्यम् [auṣṇyam], औष्ण्ये [auṣṇye], औष्ण्यानि [auṣṇyāni]、、、

となります。

火(アグニ)の特徴は、光(テージャス)と熱(アウシュニャ)

という風に使うことが出来ます。



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薬草、ハーブ、野菜、食べ物という意味のサンスクリット語です。

アヒムサー、ヴェジタリアンについても説明します。





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お話という意味のサンスクリット語です。